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2018年12月の定例活動

2018年12月15日サヘル定例

江古田の森・哲学堂公園と花咲公園

 天気は晴れ。もうすぐ冬至。寒くなった。1030分、高田の馬場駅から4つ目の西武新宿線「沼袋」駅南口に3名が集合。

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 改札のすぐ近くに踏切があるが、西武線は通過本数が多く、カンカンと警報が鳴り、閉まっている時間が長い。道路は狭いが、中野―江古田を結ぶバスも通っている。

 住宅の間の狭い道を北上する。200mほど歩くと、正面に瓦屋根の山門とその上にイチョウの大木が突き出しているのが見えた。黄葉は終わりかけている。樹高は20mほど、イチョウを近くで見ると、直径が1mほどありそう。樹冠はきれいな球形になっている。これが禅定院。

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 南北朝時代の1362年の開創とあるので、650年余の古刹である。正面には本堂があり、その脇に弘法大師像がある。周辺の樹木はきれいに剪定されている。山門の扉はケヤキの1枚板が使われていた。これは立派。


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 北西に進むとすぐ近くに百観音明治寺。

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 大きなイチョウ、ムクノキ、イロハモミジなどが点在している。東側に百観音公園があり、その前の庭のあちこちにさまざまな観音様が鎮座している。これが百観音でなかなか興味深い。北に抜けると、大きな樹木群で覆われた密蔵院、久成寺が隣接していた。


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 北に進み、新青梅街道を渡ると、中野区立歴史民俗資料館。ここでは「武蔵野における中野の風土と人びとの暮らし」を紹介している。建物正面は農家の大屋根のイメージ。

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 1階では、「発掘されたガラス瓶」の展示。2階では縄文から近代までの暮らしの展示があった。江戸の徳川綱吉の時代には、生類憐みの令で何万頭もの「イヌの保護施設」が作られ、竹籠に入れてイヌが運ばれてきたそうだ。ここの庭園には大きなスダジイ、ツブラジイが生育していた。

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 住宅の間を北に向かうと間もなく江古田氷川神社。室町時代の1460年創祀の古い神社である。広い境内で立派な拝殿がある。後ろ側には新しい高層のマンション群が並んでいる。広い駐車場を通り、ゆったりしたマンション群を抜けると、面積6ヘクタール余の江古田公園。中央に東京総合保健福祉センターの6階建ての大きな施設がある。

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 1220分、ここの芝生広場で昼食。日差しはあるが、風は冷たい。公園散策の人もいる。中野駅や江古田駅行きのバスが行きかっている。

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 13時、江古田の森を一回りする。ここは江戸時代には鷹狩りの場、大正時代には国立療養所中野病院が作られ、たくさんの樹が植えられたという。樹高20mを超えるヒマラヤスギやユリノキの大木が点在して、やや暗い。枯れかけているユリノキの大木もある。イイギリの赤い実が目立つ。

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 江古田公園を出て江古田川に沿って進む。江古田川は幅5m、深さ3mほどで、コンクリートで固められている。中央の水路をわずかに水が流れている。途中から東に住宅地を進むと、住宅の間から丸い屋根が見える。これが野方配水場。コンクリート造りの古い配水塔で高さ33m、直径18m、昭和初めに完成している。第2次大戦中の米軍機による機銃掃射跡があるとの掲示がある。古いがどっしりした感がある。


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 道路を挟んで、西側には蓮華寺がある。サクラの樹が大きく生育している。ここには南側にある哲学堂の創設者である井上円了の墓地があった。

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ここを下ると新青梅街道の向かいに哲学堂公園。面積は5ヘクタール余。グランドとテニスコートの間を進むと、丘の上に哲学の庭がある。赤い三層の六賢台や四聖堂などの木造の古い建物が点在し、哲学的な命題を記載した名板がある。宇宙観という建物は工事中。大きなカイノキ(ランシンボク)もある。南側の階段を下ると、妙正寺川沿いの苑池。池やサクラ園があった。人もパラパラと散策していた。

新青梅街道に戻り、交差点を渡ると新宿区。裏道を東へ進む。この辺りは区画整理がなされており、低層住宅が並んでいるが、区画が大きい。目白通りを横切ると、豊島区南長崎に入る。

スポーツセンターを横断して、5分ほどで花咲公園。この南長崎には漫画家の手塚治虫、赤塚不二夫などが生活した「トキワ荘」があったそうで、花咲公園には著名な漫画家の名を刻んだモニュメントがあった。公園は子供たちが走り回ってにぎわっている。西に進むと、5分ほどで都営地下鉄「南長崎」駅に到着。1445分、散会した。

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 中野区の北部は平坦な武蔵野台地を小さな河川が流れるイメージであったが、思ったより起伏があり、住宅が密集していた。その中に大木のある社寺が点在して地域が特徴づけられていた。江古田の森付近のように、古い施設が再開発されて、高層住宅化している場所も見学できた。


by sahelnomori | 2018-12-21 11:22 | 定例活動